水谷 八重子
みずたに やえこ YEKO MIZUTANI
歌手,女優
プロフィール
1939年4月16日生まれ、本名は松野良重。父は14代目守田勘弥、母は初代水谷八重子。1955年水谷良重の名で新派・歌舞伎座で初舞台を踏む。同月、ビクターレコードからジャズ歌手としてデビュー。以後、映画「青い山脈」「座頭市物語」「悪名」等に出演。「花の吉原百人斬り」でNHK最優秀助演女優賞を受賞。TVでは「あなたとよしえ」、「若い季節」等でお茶の間の人気者に。
舞台では母・八重子の活躍する新派はもとより、東宝のミュージカルや外部公演等、数多くの作品に出演。新派の「佃の渡し」、「深川不動」、「滝の白糸」等が代表作として評価が高く、1973年文化庁芸術選奨最優秀賞、1978年菊田一夫演劇賞等数多く受賞。1993年には「新派の伝統を支える代表的な女優」として東京都都民文化栄誉章を受章。1995年2代目水谷八重子を襲名、新派の大黒柱としての役目も担う。文筆にもその才能を生かし「あしあと」、「拝啓水谷八重子様」等の著作がある。暮しの手帖に連載のエッセイは2000年、2001年、2002年と続けてベストエッセイ集に選ばれる。朗読の世界においても新境地を開き、瀬戸内寂聴訳「源氏物語」のライヴをはじめ、泉鏡花作「義血侠血」のCD を発売する等の活動も行っている。2001年には芸術祭賞優秀賞を受賞。最近は新派の舞台の傍ら、NHK「コメディー道中でござる」「ためしてガッテン」「きよしとこの夜」「スタジオパークからこんにちは」、NTV「おもいっきりテレビ」等TVやラジオに
も出演。最近では「水谷八重子presents」と題し、新派の自主公演も行う。年末恒例となった朗読公演「大つごもり」も好評を博している。2007年に13年ぶりのディナーショー「良重は歌う」を開催。2010年シャンソンフェスティバルin大阪等にも出演、同年からは毎年、スイートベイジルでの公演を年2回(春・秋)行う等、歌にも力を入れている。2001年紫綬褒章を受章。2009年旭日小綬章を受章。